catsand’s blog

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やっぱり半導体 - アドバンテスト、日立ハイテク、東京エレクトロン、信越化学

とうとう平成相場が終わりましたね。今週はいろいろと心配されましたが、それほど波乱も無く終わったといったところでしょうか。日経平均終値は2万2258円でした。昭和の末(1989年1月6日、3万0209円)から7950円(26%)下落したそうです。

 

さて、連休前にもいくつか決算発表が出てきました。半導体関係では以下のようなところでしょうか。

 

まずは、信越化学(4063)。2019年3月期の連結経常利益は前期比22.0%増の4153億円で2期連続で過去最高益を更新とのことです。2020年3月期の業績見通しは開示しなかったようですが、半導体ウェハ事業に関しては「調整局面にあるが、在庫調整は進んでいる」との説明でした。半導体ウェハの値上げも浸透したようで前期は好調でしたが、今期は在庫調整次第という感じです。

 

東京エレクトロン(8035)は、2019年3月期の連結経常利益が前期比14.6%増の3216億円に伸びましたが、2020年3月期は前期比31.6%減の2200億円に落ち込む見通しとのことです。今期の業績は厳しくなりそうです。決算説明資料によると、2019年の半導体製造装置の設備投資は前年比15%~20%の減少を見込んでいるようです。ただし、在庫調整は順調に進みNANDは年後半、DRAMは2020年初頭からの回復を見込んでいるようです。

 

日立ハイテク(8036)も決算発表ありました。こちらも、前期は順調、今期は減益の予想です。2019年3月期の連結税引き前利益は前期比16.5%増の647億円で、2020年3月期は前期比13.5%減の560億円に減る予想です。

 

もう一つ、後工程製造装置のアドバンテスト(6857)です。2019年3月期の連結税引き前利益は前期比2.7倍の662億円に拡大しましたが、2020年3月期は前期比53.2%減の310億円に大きく落ち込む見通しです。

 

どこも、前期順調、今期(大幅)減益という感じですね。市況の予想としては在庫調整が進んで2019年後半からは回復を見込んでいるというところがコンセンサスのような感じです。さて、連休後の決算発表でこのシナリオが確認されるのか、もう少し厳しい評価がされるのか興味深いところです。個人的にはもう少し調整してくれて買場になってくれればと思っています。