catsand’s blog

米国株、日本株、ETF、ロボ運用など投資について書いていきます

やっぱり半導体 - SMH、SCREEN、ルネサス

昨日の米国市場は軟調でした。ダウ平均は0.87%の下げ、NASDAQも1.18%の下落です。大幅下落というほどでもないかもしれませんが昨日に引き続き下げました。

これを受けた日経平均は2.01%の下落。TOPIXも1.89%の下落でした。久しぶりの幅の下落で、それも、寄りから大引けにかけてダラダラと値を崩すような下がり様です。株安連鎖の始まりを予感させるような下げというと言い過ぎでしょうか。

米国市場の下げは、米中首脳会談が3月1日までに開かれないだろうという観測や、欧州景気の悪化を受けたものだと説明されています。日本は米国市場に引きづられる運命ではありますが、下げ幅は日本の方が大きくなっています。出揃ってきている決算の評価がまだ定まっていないこともあって悪い方向に振れるようになってしまっているのかもしれません。

 

昨日の米国では米国半導体EFTSMHも大きく下げました。2.15%の下げです。昨日まで順調に戻ってきていたのですが半導体関連は世界景気に敏感ですので致し方ないところです。

本日はこのSMHの下落を受けて半導体株で下げるところを拾おうかと思って見ていたところ、SCREEN(7735)が5.40%の下落となりました。指値を入れておいたところ思わず買えてしまいました。またもや、普段あまり手を出さない株を買ってしまってなんとも複雑な気分です。一方、決算の良かった レーザーテック(6920)は、こちらも下げましたが0.12%の下落と底堅かったです。手を出すならこういう銘柄にしないといけないです…。

 

その他の半導体の主要どころでは、信越化学(4063)が2.89%の下げ、東京エレクトロン(8035)が5.30%の下げ、アドバンテスト(6857)が3.80%の下げ、となりました。全般的に軟調です。

 

さて、半導体関連といえば、ルネサスエレクトロニクス(6723)の決算発表がありました。ルネサスの株価は2017年末には1,500円程度ありましたが本日の終値は615円(本日は5.24%の下落)です。

決算の内容は、2018年12月期の連結経常利益が前期比13.5%減の651億円に減っています。直近3ヵ月の10-12月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比54.6%減の92.3億円に大きく落ち込み売上営業利益率も前年同期の10.4%から5.4%に大幅低下した模様です。

既報のとおり、海外シフトを理由に1,000人規模の人員削減を発表しているルネサスですが、決算説明資料を見る限り今後の成長の方向性についてはあまり明確に出てきていない印象です。売上高の四半期推移(ページ13)を見ても成長しているという感じは無いですし、前工程稼働率の四半期推移(ページ28)を見ても右肩下がり傾向でちょっと心配になります。

株価の水準の感覚としては、直近ピークの1,500円からだいぶ下がってきているのですが、難しいですね。さらなるM&Aも視野に入れているようなので、ニュースが出れば反応するのでしょうがしばらく様子を見たいと思います。

 

半導体以外では、テイクアンドギブ・ニーズ(4331)の決算発表もありました。こちらは、2019年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比92.6%増の36億円と急拡大です。

2017年の5月にTRUNKを開業してホテル事業へ参入したころから注目していまして、2,000円前後のレンジで何度か遊ばせてもらいました。こういう時に限って持っていないのが残念ですが、来週には水準がちょっと変わってしまいそうです。

テイクアンドギブ・ニーズの本業はウェディング事業で市場規模としてはこれから横ばいかやや減少という感じでしょうか。ホテル事業は始まったばかりですが、今後10年間で10軒を出店していく予定だったと思います。中長期的には国内は頭打ちのウェディング事業の海外市場開拓とホテル事業の進捗が注目ポイントというところでしょうか。私は気づきませんでしたが、新元号にからんだ特需があるかもしれないと言っている人もいました。決算説明資料が出揃ったら、このあたりに着目して研究したいと思います。

それにしても持っていれば良かった…。