catsand’s blog

米国株、日本株、ETF、ロボ運用など投資について書いていきます

今日は日本株 - 日立化成よお前もか

 

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日立化成(4217)の売却報道が出ましたね。前々から噂のようなものはありましたが、日立製作所(6501)は事業再編を着々と推し進めるようです。

うちのコタ先輩も興味深々です。「その話聞かせてもらおう」と言っています。

 

日立製作所は決まった事実は無いとのコメントしているようですが、日立化成の株価は報道を受けてストップ高買い気配で引け、日立製作所の株価は561%の上昇です。売却報道で両社ともに上昇するなら親子上場している意味も無いような気もしてきます…。

 

日立製作所は数年前から事業再編を加速していて、2017年3月には旧日立工機を米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却しています。旧日立工機はKKRの傘下で工機ホールディングスとして事業を継続しています。電動工具の会社ですがブランドも日立を使うのをやめて『HiKoki』としてやっていますね。

日立国際電気半導体製造装置部門も同KKRに売却しています。同事業はKKR傘下で『Kokusai Electric』が継承しています。

マクセル(6810)日立マクセルだったのが、日立製作所が所有株式の過半を売却していまでは持ち分法適用外です。日立の名前を外して営業中。

 

残るは日立建機(6305)日立金属(5486)でしょうか。それぞれ株価上昇しています。日立建機は3.45%の上昇、日立金属は7.42%の上昇です。日立製作所はインフラ系重視の路線ですので両社ともあまり相乗効果は認められないところかもしれません。

日立化成の売却報道で、日立製作所や日立化成の株価が上昇するのはわかりますが、連想で建機や金属も上昇するというのはちょっと連想できなかったですね。

 

振り返ると、2003年には半導体事業を切り出して現在のルネサス(6723)が出来、2012年にはディスプレイ部門を切り出して現在のジャパンディスプレイ(6740)が出来、ということで、事業再編を着実に実行してきたという点では評価できるのかもしれません。ただ、往年の姿を知るものとしては複雑な思いもなきにしもです。

特に、ルネサスジャパンディスプレイはビジネスが必ずしも上手くいっているわけでもないですし…。日立製作所の株主にとっては良い方向なのでしょうが、切り出される方も頑張って生き残って欲しいものです。

 

因みに、私はこのあたりの銘柄は保有していないので、面白半分に外野から見させてもらいます。半導体銘柄のルネサスはもう2段階くらい下がったら、ちょっといじってみましょうか…。今日の終値は580円(3.33%下落)で、2017年10月頃の高値(1,500円程度)から見ると1/3といったところです。