catsand’s blog

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やっぱり半導体 - フェローテック

14日の木曜日に決算発表のあった銘柄でフェローテック(6890)があります(東証JQ)。半導体太陽電池の設備向けの部品を製造・販売している会社で、真空シールの世界シェアは60%近くあります。半導体製造の前工程の各所で同社の製品が使われています。半導体ウエハ自体も手がけており、パワー半導体などで使われる直径200mm(先端半導体では300mmウエハが主流)で存在感があります。

金曜日の終値は1,043円(4.20%上昇)で昨年末の安値から順調に回復してきています。

しばらくウォッチしていなかったのですが、久しぶりに見てみました。

2019年第3四半期の連結決算は、売上高が前年同期比0.2%増の675.01億円、経常利益が同19.7%増の75.61億円と、売上微増の増益です。半導体装置関連事業、電子デバイス事業ともに順調そうですが、太陽電池関連事業が、売上高前年同期比59.9%減の63.57億円と足を引っ張る形です。太陽電池市況はパネル価格の下落で厳しい環境となっているようで、自社販売から撤退しOEMに特価する方針のようです。

セグメントとしては半導体装置関連事業が最も大きく全体の6割を超えると思われます。したがって、半導体バイスメーカーの設備投資に大きく影響を受ける企業ということでしょう。今後の中国景気の動向や米中貿易摩擦の影響が懸念されるところですが、第3四半期は半導体装置関連事業の売上が前年同期比21.9%増、営業利益が31.5%増ということでひとまずは順調に推移しているようです。15日金曜日の株価もこれを受けて上昇したのでしょう。

個人的には200mmウエハの今後の伸びに期待しています。中国で200mmウエハ製造工場にも積極的に投資しています。パワー半導体の需要増に伴って200mmウエハの需要も基本的には伸びていくと思われますし、300mmと違って200mmを積極的に増産していく企業は希少価値が出てくると思います。

 

金曜日のNYは上昇したようなので、週明けも期待できそうです。