catsand’s blog

米国株、日本株、ETF、ロボ運用など投資について書いていきます

やっぱり半導体 - 決算も出揃ってきました

日経新聞の記事によると、「日米蘭9社でみると、2018年10~12月期(一部は2018年11月~2019年1月期)は5社が減収、6社が最終減益となった」ということのようです。

日本の半導体製造装置メーカーを見てみても、東京エレクトロン(8035)が4割減益、SCREEN(7735)が最高益を見込んでいたところ一点減益でした。

一般的に言われているのは、半導体市場の拡大を牽引してきた半導体モリーが減速しているということです。2016年から半導体モリースマホ向けやデータセンター向けに急速に伸びてきましたが、スマホ需要の減速やデータセンター向けの需要の伸び悩みの影響を受けているということのようです。

そうすると、半導体モリーを主力製品としているサムスン電子やSKハイニックスが設備投資を減らし、半導体製造装置メーカーの業績にも影響するというめぐり合わせです。

15日に決算を発表した半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズの2018年11月~19年1月期は装置部門の売上高が前四半期比で2%減り、純利益は12%減ったとのことです。しかしながら、同社のプレスリリースを見ると、同社の社長兼CEOは『第1四半期は厳しい事業環境下でも堅調な業績を達成しました。当面の市場の動きに合わせて舵取りを進める一方、当社は長期的にはきわめて明るい展望を確信しており、業界の将来に向けて継続的に新しい技術、製品、人材への投資を行ってまいります』と中期的な明るさを強調しています。

実際、半導体の米ETFであるSMHは、何度も言うように、順調に値を戻しています。

また、同じく日経に記事によると、TOTOファインセラミックス半導体製造装置に組み込むセラミックス部品「静電チャック」を増産するとの記事を載せていました。静電チャックは半導体製造装置に半導体ウエハをセットする際に用いられる重要部品です。

半導体マスク検査装置のレーザーテック(6920)の決算も好調でした。

以上から、なんとなくのコンセンサスは、半導体業界はメモリを中心に減速しておりしばらく厳しいが、企業も市場も中期的(2020年頃?)な回復・成長を信じているとう感じになるのでしょう。全体的な株価の動きもこの方向を確認しながら除々に上昇していくというのが自然な理解だと思います。

私としては半導体関連の中でも好きな銘柄の押し目を広っていくのが基本スタンスです。一方、上記のコンセンサスが崩れすようなことがあると一気に下降していくということでしょう。ニュースや世界情勢の変化に気をつけていきたいと思います。いずれにしても、今年は(そして多分来年も)投資額を増やさず、短期でコツコツ利確していく方針です。