catsand’s blog

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やっぱり半導体 - 各社明暗分かれる

昨日のNY市場はダウは小幅反発、NASDAQは続落しました。ハイテク株が軒並み下げるとともに、NVIDIAなど半導体株も下げ、半導体株のETF SMHも1.33%の下げとなりました。ウォッチ始めたTSMCは2.96%の下げです。

 

引け後に決算を発表したAppleは時間中は下げていましたが、発表後の時間外では上がっていたようです。減収減益だったようですが、想定内といったところでしょうか。

 

昨日の決算を受けた信越化学は2.07%の上昇、SUMCOは2.18%の上昇となりました。

 

さて、今日は東京市場の引け後に半導体製造装置メーカー各社の四半期決算が発表されました。

まず、SCREEN(7735)です。2019年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比18.9%減。併せて、通期の利益予想を33.3%下方修正し一転減益見通しとなりました。減配も発表しています。業績急悪化です。決算説明資料によれば、半導体製造装置納入時期の変更やコスト改善活動の遅れによる変動費率の上昇などにより業績予想を下方修正、但し3Q受注は想定どおり高水準、とのことのようです。また、市場見通しとしては、調整の進むメモリ向けに関しても2019年後半からの回復を見込んでいるとしており、基本的に楽観方向の見通しのように感じました。

そして、ディスコ(6146)。2019年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比22.0%減。非開示だった通期の業績予想を前期比28.3%減とし、こちらも減配です。こちらも決算説明資料によれば、「装置売上がYoY、QoQともに減少、投資意欲の減退や季節性によるもの」とのことで、増収のSCREENとは異なり減収が問題だったとの説明です。

最後に、アドバンテスト(6857)。2019年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比5.7倍の557億円と急拡大。こちらは通期の同利益を17.4%上方修正し、増配です。

東京エレクトロンの決算発表は明日のようです。失礼しました。

SCREENは前工程の半導体製造装置メーカー、ディスコは後工程の半導体装置メーカー、アドバンテスト半導体試験装置のメーカー、といった感じでそれぞれ半導体の製造工程の異なる部分に関する装置を製造販売している企業です。これが業績にも影響しているのか、アドバンテストのみ好調な決算となっているようです。昨日発表のあった信越化学は半導体ウエハそのものを製造販売している企業で、こちらも好決算でした。時間を見つけて決算資料を精査し、また、引き続き関連各社の動向をウォッチしていきたいと思います。

因みに、本日のマザーズ市場は大荒れだったようで、8.9%のマイナスで終わっています。サンバイオ・ショックのようです。幸いバイオ株には手を出していないのですが、上げが続いたため今後も引き続きの下げが厳しそうです。