catsand’s blog

米国株、日本株、ETF、ロボ運用など投資について書いていきます

SONY大幅下落、ルネサス人員削減、など

先週末に決算を発表したSONY(6758)ですが本日は8.07%の大幅下落となってしまいました。決算発表をマイナス視する動きです。営業利益は増加したものの売上高を下方修正した点が疑問視されたのでしょう。どうしようもないのでしばらく様子見です。

 

半導体関連ですと、ルネサスエレクトロニクス(6723)が従業員の5%にあたる1000人近くを削減するというニュースが流れていました。ルネサスは2011年から2014年まで大々的に人員削減をしていました(報道によると希望退職で合計1万4000人削減)。その後業績は持ち直し、2017年に米インターシル、2018年にには米インテグレーテッド・デバイス・テクノロジーを買収するなど積極的な買収を行ったことが記憶に新しいです。今回の希望退職は、顧客の海外シフトを進めており国内市場の縮小にあわせて人員の規模を見直す、ということのようです。

今日の株価は1.11%上昇の637円で終わりました。2017年には一時1,500円程度まで上がったこともあったかと思います。その頃の高値との比較で見るとだいぶ下がったのでしょうが、どうも成長の方向が見えないというのが印象で、半導体製造装置メーカーや半導体ウエハメーカーに比べると手を出しにくいです。

ルネサスは、東芝メモリを除くと国内最大手の半導体メーカーで、2013年の設立時には世界第3位だったこともあります。しかし、その後縮小し今ではトップ10にも入っていない規模となりました。昔を知るものとしてはさらなる大躍進を期待したいところですが…。

 

本日の決算発表では半導体関係としてレーザーテック(6920)がありました。半導体マスクの欠陥検査装置が柱の会社です。まだ決算の詳細は精査していませんが、第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比56.4%増の51.5億円に大幅拡大し、通期計画の65億円に対する進捗率は79.2%に達したようです。半導体マスクの検査装置ということで、半導体生産のだいぶ川上側に位置するところの企業です。半導体業界全体の先行きの明るさを示すものなのか決算資料など確認してみたいと思います。

 

もう1社、半導体とは関係ありませんが、ヤマシンフィルタ(6240)も本日決算発表でした。この銘柄は2017年に大きく上昇して1,500円程度まで上がっていたと思いますが、その後の米中貿易戦争などの影響もあってか最近では700円弱(本日の終値は680円)で推移しています。そろそろ面白い水準に下がってきたのかもしれません。決算発表は第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が5.6%増だったようですが、通期計画の23.7億円に対する進捗率は65.7%にとどまっているということで、やや厳しいかもしれません。明日の市場でどう評価されるか注目してみたいと思います。

 

最後に、私がうっかり買ってしまったSCREEN(7735)は1.25%の小幅上昇。同じくSUMCO(3436)は1.48%の上昇となりました。半導体関連の決算もある程度出揃ったので、これからは悪いニュースなく除々に上がっていくことを期待しています。SUMCOは明日が決算発表ですね。こちらも期待したいと思います。