catsand’s blog

米国株、日本株、ETF、ロボ運用など投資について書いていきます

今日は日本株 - MTGと大木工藝と訴訟

昨年上場したMTG(7806)、美容ローラー「リファ」やEMSの「シックスパッド」などで有名です。

株価は上場直後の昨年7月には一時8,000円にタッチしたこともありましたが、先週末(2月22日)の終値は最近は2,815円でした。

2月8日に発表した2019年9月期の第1四半期決算が良くなかったようです。連結営業利益の進捗率が13.2%でした。(決算説明資料はこちら

「中国電子商取引法施行に向けたRefaの買い控えにより、国内市場および韓国免税市場でのインバウンド売上が減少、減収減益」という説明です。中国での事業は順調のようですが、この減収減益が一時的なものかどうか見極めが必要というところでしょうか。

 

さて、このMTGですが、知的財産の分野でもいろいろとニュースになる会社です。ホームページでも「模倣品対策・知的財産」というページを設けていて、知的財産権の主張と模倣品対策に注力しているとのことです。摘発・訴訟の事例なども載っています。

高級コンシューマー製品なので模倣品対策に力を入れるのは良くわかるのですが、一方で、訴えられる方でもニュースになっています。

大津の炭素製品メーカー大木工藝が昨年に提起した訴訟で、MTGが昨年10月に発売した美容ローラー「オニキス」に関するものです。

大木工藝が美容ローラーの試作品完成後に取引を中止されたうえに同じ技術を使った製品をMTGが無断で販売したということで損害賠償を求めているようです。訴訟は特許と意匠の2件が走っているようですね。大木工藝の方も、ホームページで「取得特許」を紹介してまして、知財に関する意識の高い会社のようです。

 

企業の知財活動の取り組みや訴訟が企業の株価に与える影響というのは、長年なんとなく気になっているのですが、まだあまり深掘りできていません。このあたりの訴訟もウォッチしながら研究していきたいと思います。